実数の範囲では関連のなかった三角関数と指数関数だが、オイラーの公式を使うと複素数の範囲でその関係を示すことができる。
まず、オイラーの公式は
\begin{align}
e^{i \theta } = \cos \theta + i \sin \theta
\end{align}
で表される。これについて
\begin{align}
e^{- i \theta } = \cos \theta – i \sin \theta
\end{align}
を考え、それぞれ不要な項を削除すれば
\begin{align}
\sin \theta = \frac{e^{i \theta } – e^{- i \theta} }{2 i} \hspace{10mm}\cos \theta = \frac{e^{i \theta } + e^{- i \theta} }{2 }
\end{align}
同様にして次の関係\( \tan \theta = \dfrac{\sin \theta}{\cos \theta} \)を用いれば
\begin{align}
\tan \theta = \frac{e^{i \theta } – e^{- i \theta}}{i (e^{i \theta } + e^{- i \theta})}
\end{align}
を得る。
コメント